このサイトでは、自分が死ぬ前、元気なうちに、自分の人生が終わるときに起こりうるさまざまな問題を片付けておくという意味で、『人生の前始末』という言葉を使っています。
実際に『人生の前始末』に取り組んだとき、なかなか作業がはかどらず、続けるのが難しく感じることがあります。
過去にやってみたものの、失敗に終わったという方もいるはずです。
この記事では、『人生の後始末』を途中で挫折することなく継続するための5つのコツを解説します。
重要なのは、少しずつコツコツ続けること
まず、『人生の前始末』は「少しずつコツコツ続けること」が大事ということを肝に銘じてください。
『人生の前始末』において、やらなければならないことはたくさんあります。
あなたの今までの人生を整理し、未来である人生の終わりに向けて準備する作業なので当然です。
ミニマリスト(必要最低限の持ち物で暮らす人)でない限り、この一か月で一気にやってしまおう!なんてことはほぼ不可能です。
最初から気合を入れて頑張ってしまうと、かならず途中でスタミナ切れを起こしてしまいます。
細く、長~~~く続けることを目指しましょう。
『人生の前始末』少しずつコツコツ続けるコツ
そうはいっても、実際に「少しずつコツコツ続ける」のは簡単なことではありません。
やる気を持続させ、途中で挫折しないためのコツをお伝えします。
時間を決めて取り組む
作業する際には、「1日30分」など時間を決めて取り組みましょう。
いったん作業をはじめると、「あれもこれもやりたい」とついつい頑張ってしまいがちです。
一度に何時間も作業すると、やっているときはいいのですが、あとでどっと疲れがやってきます。
それだと、毎日継続して行うのは難しいですよね。
「もうちょっと頑張れるのにな…」くらいの時間でやめるのがポイントです。
ただし、1回の作業時間があまりに短いと整理がなかなか進みません。
ご自分の気力や体力を考慮して、毎日続けられそうな時間を決めてください。
もしやる気が出ないときでも、「〇分だけだから頑張ろう」という気持ちになります。
また、時間が来たら作業途中でも終わりにしましょう。
人間の習性として、作業が終わる時間が近づくにつれ、集中力が上がり作業効率が高まるため、ついズルズルと時間を延長してしまうことが分かっています。
作業開始時にタイマーをセットして取りかかるのがオススメです。
大まかなスケジュールをたてる
「何を」「いつまでに」やるか大まかなスケジュール決め、カレンダーに書き込みましょう。
あまり先まで予定を入れておくと、思うように作業が進まなかった場合どんどん予定が狂ってしまい、やるのが嫌になってしまいます。
したがって、1つの項目(モノの整理なら1ヶ所)ごとに予定を決めるとよいと思います。
予定通りに作業が進まなかった場合、後ろに終了までに必要な日数を追加して調整します。
かといって、一つの項目にこだわって日数をかけすぎるのはNGです(「完璧を目指さない」参照)。
一つの項目が終了したら、新たな項目の予定をたてて書き加えます。
この流れを延々と繰り返すと、気づけば着々と作業が進んでいるという状況を感じられるはずです。
記録をつける
記録をつけておくと、自分のやったことが目に見えて、やる気につながります。
『人生の前始末』を行った日には印をつけ、内容を簡単にメモしておきましょう。
先程書き込んだカレンダーで、予定通り作業が進んだら赤丸をつける、というのもいいと思います。
SNSに投稿するのもオススメです。仲間ができて、楽しく取り組めるようになるかもしれません。
モノを整理する場合には、片付け前後の様子をカメラで撮影しておくのがオススメです。
前後の違いが目に見えると励みになりますし、リバウンド(片付けたあとに再度モノが増える、散らかる)の防止にもなります。
最初から完璧を目指さない
最初から完璧を目指してはいけません。
今まで生きてきた長い人生を整理するのですから、何事も1回ですんなりいくわけないのです。
最初から完璧を目指してしまうと、一つの項目がなかなか終了せず、次に進めない状態に陥ります。
決定までによく検討する必要のある問題や、手続きがなかなか進まないもの、処分するか簡単に決められないモノなどもあるでしょう。
そういうものは一旦「保留」にして、次の項目に進んでしまいましょう。
「次まわってきたときに、また考えればいいや」くらいのおおらかさが大切です。
時間をおいてみると、意外とすんなり解決することもありますよ。
自分でやるのが難しければ、誰かの助けを借りる
自分だけで解決できない問題に直面したら、誰かの助けを借りることも検討しましょう。
『人生の前始末』は基本的に自分一人で行うものですが、自分だけでは対処できない問題も出てきます。
例えば、銀行に行きたいけれど交通手段がない、棚の上のモノを下ろしたいけれど手が届かない、大型家具を処分したい、遺言の書き方がわからない、などなど。
家族や友人・知人、介護を受けている人であればヘルパーさんにお願いするのもいいと思います。
相手も予定があるでしょうから、早め早めにお願いして都合のいい日程を調整してもらいましょう。
それにあわせて作業予定をたてるようにすれば、作業がスムーズに進むはずです。
頼める人がおらずどうしようもない場合には、お金はかかりますが、専門家や業者に頼むという選択肢もあります。
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