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『人生の前始末』何から始める?おすすめは「財産の把握」

人生の前始末
人生の前始末

このサイトでは、自分が死ぬ前、元気なうちに、自分の人生が終わるときに起こりうるさまざまな問題を片付けておくという意味で、『人生の前始末』という言葉を使っています。

人生の終わりに向けて何らかの準備が必要だと思っているものの、何もしていないという方が多くいらっしゃいます。

内容や手順、やり方がわからず、何から手をつけてよいかわからないというのが大きな理由です。

この記事では、『人生の前始末』をするにあたって何から始めたらよいかを説明します。

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『人生の前始末』に含まれる内容

『人生の前始末』には以下のような内容が含まれます。

  • お金や不動産など、財産の相続・処分に関すること
  • 葬儀やお墓に関すること
  • 身の回りのモノや社会的関係の整理
  • 医療や介護に関すること

上記は非常にざっくりした分け方で、各項目の下に小さな項目が多数ぶらさがっています。

また、人によっては他の項目を入れる必要があるかもしれません(ペットのことなど)。

『人生の前始末』、何から始めるべきか?

一番最初にやるべきなのは、財産に関すること。特に自分の財産の把握です。

自分の気になる項目、興味のある項目から始めればいい、と言いたいところですが、これだけは第一優先でやっておくことをおすすめします。

これをやっておかなかったことで、最悪の場合、残された家族の人生が大きく狂ってしまう可能性があるのです。

財産の把握から始めるべき理由

相続はマイナスの財産も含まれる

相続とは、亡くなった人(被相続人)の財産などの様々な権利・義務を他の人(相続人)が受け継ぐことをいいます。

被相続人から相続人に引継がれる財産のことを「相続財産」といいます。

ここでおさえておかなければならないことは、現金や預貯金、有価証券、不動産などのプラスの財産だけでなく、借金や負債などのマイナスの財産も相続されるということです。

マイナスの財産よりプラスの財産のほうが多ければ問題ありません。

問題なのは、プラスの財産よりもマイナスの財産が多かった場合です。

何もしないと、配偶者やお子さんなど、あなたの大事な人が負債を背負うことになってしまいます。

相続の手続きには期限がある:最初の関門は死後3ヶ月

マイナスの財産のほうが多い場合、「そんな相続したくない」と考えるのは当然です。

そのようなときに行わなければならないのが、「相続放棄」や「限定承認」の手続きです。

  • 相続放棄:プラスの財産もマイナスの財産も全て承継しない
  • 限定承認:プラスの財産の限度内でマイナスの財産を承継する(どうしても相続したい財産がある場合など)

「相続放棄」や「限定承認」は、相続を知ってから(通常、被相続人が亡くなった日から)3ヶ月以内に家庭裁判所に手続きをしなければなりません。

3ヶ月を過ぎてしまったら、たとえその存在を知らなかったとしても負債を含めて全てを相続することになります。

そのため、3ヶ月以内に財産の詳細を把握し、相続をするかどうか判断する必要があります。

3か月なんてあっという間です。

あなたが負債の存在を知らせなかったために、家族が自己破産手続きをするはめになるかもしれません。

大事な家族を最悪の事態から守るためにも、財産情報は早めにまとめておきましょう。

家族が手にするお金が減ってしまう可能性がある

上記は少し極端な例であり、関係のある方はそれほど多くありません。

ほとんどの方が、家族に何らかの財産(もちろんプラスの)を残せるよう考えていると思います。

しかし、財産情報をまとめていなかったために、残された家族が手にするお金が減ってしまう可能性があります。

例えば、あなたの銀行口座を家族が把握していなかったとしたら、あなたの死後その口座は放置され、そこにあったお金はいずれ民間公益活動に使われます。

例えば、あなたが加入している生命保険を家族が把握していなかったとしたら、保険金の請求は行われず、本来もらえるお金がもらえません。あなたが今まで支払ってきた保険料は全くの無駄になってしまいます。

そんなことになったら、非常にもったいないですよね?

「そのくらいのお金、どうでもいいや」という方は、他の項目から進めていただいてかまいません。

少しでも多くの財産を残したいと思うのであれば、財産情報は早めにまとめておきましょう。

相続財産調査を専門家に依頼すると高額になることも!?

相続財産の詳細がわからない場合、弁護士などの専門家に調査を依頼することもできます。

料金体系や業務量によって調査費用は変わってきますが、目安として20~30万円はかかると思っておいたほうがよさそうです。

中には「相続財産の金額の〇%」という報酬制をとっているところもあり、意外と相続財産が多かった場合には、調査費用がかなりの高額になることもあります。

また、相続財産調査のみでは引き受けてもらえず、その後の遺産分割調停、相続放棄の手続き、不動産の名義変更、相続税の申告などを依頼することになるかもしれません。

そうなると、その費用がさらに上乗せされることになります。

相続財産より専門家にに支払う費用のほうが多かった、という結果もありえます。

結論:『人生の前始末』は財産の把握から始めるべき

自分の財産を把握しておくことがどれほど重要か、お分かりいただけたでしょうか?

今、あなたがちょっと頑張って財産情報を残しておけば、残された家族の負担は確実に減ります。

財産情報が、あなたの家族の人生を最悪の事態から守り、より多くの財産を残すための助けになります。

せっかく『人生の前始末』をする時間があるのですから、最低でも財産情報だけはまとめておきましょう。

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